東京六大学野球は4日、優勝決定戦と閉会式が行われた。優勝決定戦は、早大が5-6で明大を下し3季連続49回目の優勝を決めた。優勝決定戦後には続けて閉会式が行われ、3日に死去した長嶋茂雄さんに対して黙とうが捧げられた。(取材・撮影 吉野祥生)
優勝決定戦は、1位のチームの勝ち点と勝率がどちらも並んだときに開催され、昨秋に続いての開催となった。国旗や連盟旗などの旗は半旗として掲揚された。
試合は早大が1回裏に4点を先制すると、明大が4回表に5点を取り返すシーソーゲームに。早大が5回裏に2点を取り逆転すると、早大のエース・伊藤樹が粘りの投球を見せて早大が逃げ切った。スタンドには平日の昼間にもかかわらず16,000人の観衆が詰めかけ、選手の一挙手一投足に大歓声が上がる。まさに優勝決定戦ならではの雰囲気だった。

優勝決定戦後には、閉会式が行われた。吹奏楽の演奏とともに、六大学各校の選手がグラウンドを半周回りながら入場する。東大は主将の杉浦海大(法・4年)を先頭に、副将の中山太陽(経・4年)や酒井捷(経・4年)らベンチ入り選手が続いた。六大学の全校が一堂に会したのは、4月12日の開会式以来だ。


選手が入場すると、3日に死去した長嶋茂雄さんに対して球場全体で黙とうが捧げられた。長嶋さんは、立大卒業生でプロ野球・読売ジャイアンツで選手および監督として活躍した。

長嶋さんについて、東京六大学野球連盟の加藤貴昭理事長(慶大野球部部長)は閉会のあいさつで、「戦後日本の象徴とも呼ばれ、まさに国民のヒーローという存在でした。まさにその存在はレジェンドである、今後も幅広い世代で、永久に語り継がれていくと思います」と述べた。
